本宮第一中学校 主査 本田 義雄
今から一年前のことなので、私の記憶力乏しくなった頭でも鮮明に蘇ってきます。それは、突如降ってわいたような話で、ちょうど入学式翌日の一本の電話から始まりました。その後は私にとって試行錯誤の日々が続き、精神的にも落ち着かない状況でした。
「何をボイントに絞って話したら良いのか」、「新任の教頭先生にとって事務職員の存在は何なのか、どう見ているのか」等々いろいろなことを考えた末に、先輩の考えを聞くことを思いつき、県事務研の顧問である川崎忠彦先生に直接ご指導を仰ぎ貴重かつ有益ないくつかのポイントを示唆していただきました。“自分の具体的実践と取り組みをとおしていくつか柱をたてて、その中に数字的なものも含ませて話してみたら”、“教頭と常に傍にいる立場としてどうコミュニケーションをとるかといった視点も入れたら”等々様々な論点を提供していただき、やっと柱立てができたことを覚えています。
もちろん事前に教育センターの指導主事の先生に講義レジュメ(別紙)を送っていましたので、当日はそのレジュメに沿って半ば棒読み状態で約60分一方的にしやべりまくりましたので、聞いている教頭先生方は嫌気と眠気で非常に退屈ではなかったかと学校に帰ってきてから反省してしまいました。聞く人の立場にたって原稿を作り、間を置きながら話すという基本的なことをこの貴重な体験をとおして学びましたし、約100名近い教頭先生方は、もう前日から多種多様の講義やら演習受けて疲労困憊状態にも拘らず「どんな些細なことでも聞き逃さない」「二つでも自分の知識として吸収しよう」とする研修意欲満々で、その真撃かつ貪欲な姿に逆に感動しながらまた敬服しながら帰ってまいりました。
同じ「学校」という現場に居ながら、あまりにも身近にいるせいかお互いの役割やポジションが解らないでいるのではないか。これからはお互いの歩み寄りがとっても大事になる時代が来るのではないか等と思いつつ、形はどうであれこの新任教頭研修会の一コマを預けられ参加させていただいことに今でも感謝しています。
最後に今後数多くの学校事務職員がこのような場で「学校事務」をアピールしてくれることを望んでいます。
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